先日、新しい Windows OS の Windows 10 がリリースされましたが、VPN接続時の不具合を見つけましたので整理しておきたいと思います。
これまでのクライアント環境(Windows 8.1 以前)での VPN接続の場合、VPN接続設定において「プロパティ」設定から、IPv6 および IPv4 のネットワーク設定で「リモートネットワークでデフォルトゲートウェイを使う」のチェックを外すことで、ローカルネットワークをデフォルトゲートウェイ先に設定することができていました。
Windows 10 での VPN接続設定では、この「プロパティ」画面を開くことができず、リモートネットワークがデフォルトゲートウェイになってしまい、いちいちインターネット先にアクセスする場合、VPN接続先を経由するようになってしまいました。
接続状況を見ると、次のような感じです。
本当なら、次のような感じで使いたいのですが...
そこで、いろいろと調べてみると、内部的に作成されるあるファイルを修正することで回避できることがわかりましたので、備忘録として、ここに整理します。
新しい「VPN接続」を作成すると、次の場所に「
rasphone.pbk」なるファイルが作成されます。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Network\Connections\Pbk\rasphone.pbk
このファイルをメモ帳で開いて、次の要領で変更し、保存します。
IpPrioritizeRemote=1 を、
IpPrioritizeRemote=0 に(IPv4用)
Ipv6PrioritizeRemot=1 を、
Ipv6PrioritizeRemot=0 に(IPv6用)
設定変更後、VPN接続すると、ローカルネットワークがデフォルトゲートウェイ先に変わります。
ちなみに、Insider Program にある最新のビルドでは、プロパティが開かない故に設定変更できない問題は修正されているということです。
注意)ただし、VPN接続中に rasphone.pbk を変更すると、接続エントリーが消えてしまうようですのでご注意ください。
切断状態で、変更を行うようにしてください。