先日、新しい Windows OS の Windows 10 がリリースされましたが、VPN接続時の不具合を見つけましたので整理しておきたいと思います。
これまでのクライアント環境(Windows 8.1 以前)での VPN接続の場合、VPN接続設定において「プロパティ」設定から、IPv6 および IPv4 のネットワーク設定で「リモートネットワークでデフォルトゲートウェイを使う」のチェックを外すことで、ローカルネットワークをデフォルトゲートウェイ先に設定することができていました。
Windows 10 での VPN接続設定では、この「プロパティ」画面を開くことができず、リモートネットワークがデフォルトゲートウェイになってしまい、いちいちインターネット先にアクセスする場合、VPN接続先を経由するようになってしまいました。
接続状況を見ると、次のような感じです。 本当なら、次のような感じで使いたいのですが...
そこで、いろいろと調べてみると、内部的に作成されるあるファイルを修正することで回避できることがわかりましたので、備忘録として、ここに整理します。
新しい「VPN接続」を作成すると、次の場所に「rasphone.pbk」なるファイルが作成されます。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Network\Connections\Pbk\rasphone.pbk
このファイルをメモ帳で開いて、次の要領で変更し、保存します。
IpPrioritizeRemote=1 を、IpPrioritizeRemote=0 に(IPv4用)
Ipv6PrioritizeRemot=1 を、Ipv6PrioritizeRemot=0 に(IPv6用)
設定変更後、VPN接続すると、ローカルネットワークがデフォルトゲートウェイ先に変わります。
ちなみに、Insider Program にある最新のビルドでは、プロパティが開かない故に設定変更できない問題は修正されているということです。
注意)
ただし、VPN接続中に rasphone.pbk を変更すると、接続エントリーが消えてしまうようですのでご注意ください。
切断状態で、変更を行うようにしてください。
これまでのクライアント環境(Windows 8.1 以前)での VPN接続の場合、VPN接続設定において「プロパティ」設定から、IPv6 および IPv4 のネットワーク設定で「リモートネットワークでデフォルトゲートウェイを使う」のチェックを外すことで、ローカルネットワークをデフォルトゲートウェイ先に設定することができていました。
Windows 10 での VPN接続設定では、この「プロパティ」画面を開くことができず、リモートネットワークがデフォルトゲートウェイになってしまい、いちいちインターネット先にアクセスする場合、VPN接続先を経由するようになってしまいました。
接続状況を見ると、次のような感じです。 本当なら、次のような感じで使いたいのですが...
そこで、いろいろと調べてみると、内部的に作成されるあるファイルを修正することで回避できることがわかりましたので、備忘録として、ここに整理します。
新しい「VPN接続」を作成すると、次の場所に「rasphone.pbk」なるファイルが作成されます。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Network\Connections\Pbk\rasphone.pbk
このファイルをメモ帳で開いて、次の要領で変更し、保存します。
IpPrioritizeRemote=1 を、IpPrioritizeRemote=0 に(IPv4用)
Ipv6PrioritizeRemot=1 を、Ipv6PrioritizeRemot=0 に(IPv6用)
設定変更後、VPN接続すると、ローカルネットワークがデフォルトゲートウェイ先に変わります。
ちなみに、Insider Program にある最新のビルドでは、プロパティが開かない故に設定変更できない問題は修正されているということです。
注意)
ただし、VPN接続中に rasphone.pbk を変更すると、接続エントリーが消えてしまうようですのでご注意ください。
切断状態で、変更を行うようにしてください。
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7月29日に Windows 10 がリリースされてから、早、一ヶ月が過ぎました。
遅ればせながら、自宅の仮想環境(Hyper-Vの環境)に Windows 10 Enterprise をクリーンインストールしてみましたので、その流れのイメージを整理してみたいと思います。
なお、通常の Windows 7 や Windows 8.1 の端末では、画面の右下に「Windowsアイコン」が表示され、そこから Windows 10(それぞれに対応したエディションの)の Upgrade予約ができます。
予約ではアップグレードがいつになるのか分からないので、手動で Windows 10 をダウンロードして。アップグレードしたい方は、次のページから該当の Windows 10 をダウンロードすることができます。
「Windows10 のダウンロード」(http://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10)
ここでは、その流れではなく、企業向けの Windows 10 Enterprise を使って、仮想環境(Hyper-環境)にインストールしてみたいと思います。
【仮想マシンにおいて、Windows 10 をインストール】
まずは、予め作成した仮想マシンに、ダウンロードした Windows 10 Enterprise の ISOファイルを設定し起動します。
設定言語などを確認して、「次へ」進みます。 「今すぐインストール」をクリックします。 セットアップかせ始まります。 「ライセンス条項」に同意して、「次へ」進みます。 「Windowsセットアップ」において、ここではクリーンインストールとしいことで、「カスタム:Windowsのみをインストールする」を選択します。 インストールする場所を確認して、「次へ」進みます。 インストールが始まります。 途中、再起動しつつインストールが進みます。 「設定」画面において、ここでは「簡易設定を使う」をクリックして設定を進めます。 構成中... 「接続方法を選択する」において、ここではローカルのドメイン環境に接続するため「ドメインに参加する」を選択します。 この仮想端末で使うアカウント情報(IDとパスワード)を入力して、「次へ」進みます。 セットアップが進みます... インストールが完了し、Windows 10 をデスクトップ画面が表示されました。
【コンピュータ名やドメイン参加の設定】
続いて、「コンピュータ名」と「ドメイン参加」の設定をします。
Windows 10 のデスクトップにおいて、スタートメニューを開いて「設定」を選択します。 「設定」画面において、「システム」を選択します。 「システム」の「バージョン情報」から、「PC名の変更」および「ドメインに参加」をクリックして必要な設定を行います。 設定変更後、システムを再起動して完了です。
【ライセンス認証の実行】
続いて、インストールした Windows 10 のライセンス認証を実施します。
ドメインユーザーでサインインします。 初めてサインインする場合は、アプリの構成が行われます。 Windows 10 のデスクトップにおいて、スタートメニューを開いて「設定」を選択します。
設定画面の下に「Windowsがライセンス認証されていません。Windowsをライセンス認証してください。」が表示されるので、それをクリックします。 「更新とセキュリティ」の「ライセンス認証」において、「プロダクトキーを変更します」をクリックします。 該当 Windows 10 の正規のプロダクトキーを入力します。 ライセンス認証が完了です。
以上で、基本的な Windows 10 のインストール(セットアップ)は完了です。
遅ればせながら、自宅の仮想環境(Hyper-Vの環境)に Windows 10 Enterprise をクリーンインストールしてみましたので、その流れのイメージを整理してみたいと思います。
なお、通常の Windows 7 や Windows 8.1 の端末では、画面の右下に「Windowsアイコン」が表示され、そこから Windows 10(それぞれに対応したエディションの)の Upgrade予約ができます。
予約ではアップグレードがいつになるのか分からないので、手動で Windows 10 をダウンロードして。アップグレードしたい方は、次のページから該当の Windows 10 をダウンロードすることができます。
「Windows10 のダウンロード」(http://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10)
ここでは、その流れではなく、企業向けの Windows 10 Enterprise を使って、仮想環境(Hyper-環境)にインストールしてみたいと思います。
【仮想マシンにおいて、Windows 10 をインストール】
まずは、予め作成した仮想マシンに、ダウンロードした Windows 10 Enterprise の ISOファイルを設定し起動します。
設定言語などを確認して、「次へ」進みます。 「今すぐインストール」をクリックします。 セットアップかせ始まります。 「ライセンス条項」に同意して、「次へ」進みます。 「Windowsセットアップ」において、ここではクリーンインストールとしいことで、「カスタム:Windowsのみをインストールする」を選択します。 インストールする場所を確認して、「次へ」進みます。 インストールが始まります。 途中、再起動しつつインストールが進みます。 「設定」画面において、ここでは「簡易設定を使う」をクリックして設定を進めます。 構成中... 「接続方法を選択する」において、ここではローカルのドメイン環境に接続するため「ドメインに参加する」を選択します。 この仮想端末で使うアカウント情報(IDとパスワード)を入力して、「次へ」進みます。 セットアップが進みます... インストールが完了し、Windows 10 をデスクトップ画面が表示されました。
【コンピュータ名やドメイン参加の設定】
続いて、「コンピュータ名」と「ドメイン参加」の設定をします。
Windows 10 のデスクトップにおいて、スタートメニューを開いて「設定」を選択します。 「設定」画面において、「システム」を選択します。 「システム」の「バージョン情報」から、「PC名の変更」および「ドメインに参加」をクリックして必要な設定を行います。 設定変更後、システムを再起動して完了です。
【ライセンス認証の実行】
続いて、インストールした Windows 10 のライセンス認証を実施します。
ドメインユーザーでサインインします。 初めてサインインする場合は、アプリの構成が行われます。 Windows 10 のデスクトップにおいて、スタートメニューを開いて「設定」を選択します。
設定画面の下に「Windowsがライセンス認証されていません。Windowsをライセンス認証してください。」が表示されるので、それをクリックします。 「更新とセキュリティ」の「ライセンス認証」において、「プロダクトキーを変更します」をクリックします。 該当 Windows 10 の正規のプロダクトキーを入力します。 ライセンス認証が完了です。
以上で、基本的な Windows 10 のインストール(セットアップ)は完了です。
先に、既存の Windows 8 Enterprise を Windows 8.1 Enterprise にアップデートする流れについて整理しましたが、ここでは、新しく Windows 8.1 Enterprise をクリーン・インストールする流れについて確認したいと思います。
今回は、Hyper-V上に新しく作成した仮想マシン上に、Windows 8.1 Enterprise を新規インストールしてみたいと思います。
なお、先にも確認しましたが、Windows 8.1 の主要な改善点は、以下の通りです。
【Windows 8.1 Enterprise のインストール】
先に作成した仮想マシン上に Windows 8.1 Enterprise の ISOファイルを DVDドライブとしてマウントして、インストールを開始します。
日本語環境を確認して、「次へ」進みます。 「今すぐインストール」をクリックします。 セットアップが始まります。 ライセンス条項に同意して、「次へ」進みます。 新規インストールなので、「カスタム:Windows のみをインストールする」をクリックします。 インストールドライブを選択して、「次へ」進みます。 インストールが始まります。 パーソナル設定において、PC名を入力して、「次へ」進みます。 設定において、「簡単設定を使う」をクリックします。 セットアップが続きます... Microsoft アカウントサイインにおいて、Microsoft アカウントとパスワードを入力して、「次へ」進みます。 コードの受け取り方法を確認して、「次へ」進みます。 メールが送られてくるので”コード”を確認て、インストール画面に戻ります。 受け取ったコードを入力して、「次へ」進みます。 「SkyDriveはクラウドストレージです」の画面を確認して、「次へ」進みます。 インストールは続きます... しばらくすると、「こんにちは」が表示され... 「PCをセットアップしています」が表示され... 「アプリをインストールしています」... 「最後の処理をしいてます」... 「さあはじめましょう」が表示され... 「スタート」画面が開きます。 続いて、プロダクトキーを入力して、ライセンス認証を行います。
(コントロールパネルの「システム」からプロダクトキーの更新ができます。) コントロールパネルの「システム」からライセンス認証の状態を確認できます。 以上で、Windows 8.1 Enterprise のクリーン・インストールが完了です。
今回は、Hyper-V上に新しく作成した仮想マシン上に、Windows 8.1 Enterprise を新規インストールしてみたいと思います。
なお、先にも確認しましたが、Windows 8.1 の主要な改善点は、以下の通りです。
機能 | 概要 | |
---|---|---|
■モダンUI | ||
可変サイズのスナップ・ビュー | ウィンドウの分割の自由度が向上し、従来のような固定サイズではなく、自由にサイズが変更可能になった。1台のモニタに最大4つのアプリを表示させることが可能。Windows 8のようなメインのウィンドウとスナップするウィンドウという関係はなくなり、すべてのアプリが対等に機能する | |
ブート直後のデスクトップ画面 | ブートしてサインイン後、スタート画面を介さず、すぐにデスクトップ画面を表示させることが可能 | |
キーボードやマウスでの操作サポート | デスクトップ画面やスタート画面をキーボードやマウスで操作しやすくなった | |
スタート画面制御 | スタート画面のレイアウト(アプリ・タイルの配置)を制御し、特定のアプリへ常に素早くアクセスできるようにする機能。ユーザーによるカスタマイズを禁止できる。Enterpriseエディションでのみ利用可能な機能 | |
Windowsストア・アプリの強化 | Windowsストア・アプリの機能が強化された(追加されたAPIだけでも650以上ある) | |
■BYODサポート関連 | ||
社内ネットワークへの参加 | Windows 8.1を社内のデバイス管理サービスに登録することにより、接続を許可したり、拒否したりできる(「Workplace Join」と呼ばれる機能)。このサービスに登録するWindows 8.1はドメインに参加していなくてもよい(Windows RTやWindows無印エディションでも利用可能) | |
ワーク・フォルダ・サポート | 個人が所有するWindows 8.1デバイス上に格納したファイルと、職場のファイル・サーバ(Windows Server 2012 R2)の内容を自動的に同期させる機能。SkyDriveのような外部ソリューションを使うことなく、社内リソースを安全に、アクセス制御などを行いながら共有できる | |
Open MDM(Open Mobile Device Management)対応 | Windows 8.1にはOMA-DM(Open Mobile Alliance Device Management)機能が組み込まれているので、OMA-DMのAPIに対応した管理ツールを使って、個人が所有するWindows 8.1端末を職場(ワークプレース)のネットワークに接続させるかどうか制御できる | |
WebアプリケーションProxy | これはWindows Server 2012 R2のリモート・アクセスの新機能。これとWindows 8.1を組み合わせることにより、社内へのアクセスを制御できる | |
NFC/Wi-Fi Directプリント | NFCプリンタに“かざす”だけですぐにプリントしたり、Wi-Fi Directプリントで出力したりできる | |
Miracast無線ディスプレイ | ディスプレイ信号を無線で送信するMiracast技術にネイティブ対応 | |
■モバイル技術関連 | ||
VPN | WindowsやWindows RTデバイスにおけるさまざまなVPN技術に対応 | |
VPN自動トリガのサポート | アプリケーションなどで、ワンクリックでVPN接続を自動的に起動する機能をサポート | |
モバイル・ブロードバンド対応 | 組み込みのモバイル・ブロードバンド機能のサポート | |
Windows To Goサポート | Windows To Go環境でもWindowsストアへアクセスしたり、Windowsストア・アプリが利用可能になる。Enterpriseエディションでのみ利用可能 | |
ブロードバンド・テザリング・サポート | Windows 8.1でのテザリング・サポート | |
SkyDrive統合 | SkyDriveへのアクセス機能がOSに統合され、すべてのアプリケーションでSkyDriveへ保存/アクセスすることが可能になる | |
VDI(Virtual Desktop Infrastructure) | デスクトップ環境を仮想化する技術。3DグラフィックスやUSB周辺機器などが利用可能。Enterpriseエディションでのみ利用可能 | |
■セキュリティ機能の拡張 | ||
リモート・ビジネス・データ削除 | 企業に属する(暗号化された)データを、リモートから削除する機能。ある企業のユーザーが退社した場合など、そのユーザーに関連付けられているデータをリモートから削除できる。ただしこのためには、サーバ側とクライアント側の両方のアプリケーションが対応する必要がある(例:Exchange Server+Mailなど)。クライアント側では単にアクセスできなくなるようにするか、完全に消去するかを設定できる | |
生体認証の改善 | すべてのエディションのすべての認証機構(Windowsのサインイン、リモート・アクセス、ユーザー・アカウント制御ほか)で、エンド・トゥ・エンドの生体認証機能をサポート | |
より広範囲なデバイス暗号化サポート | Windows RTやWindows Phone 8のようなデバイス暗号化が全エディションで利用可能になる。出荷時からの暗号化や、(EnterpriseおよびProでは)BitLockerによる暗号化をサポート。コンシューマ向けデバイスはMicrosoftアカウントを使って暗号化 | |
改善されたInternet Explorer 11 | Internet Explorer 11ではより高速なページ・ロードや(Windowsストア・アプリ画面における)デュアル・ウィンドウ(左右分割)表示サポート、お気に入りやタブ、設定などの複数のWindows 8.1 PC間での同期をサポート。拡張機能(ActiveXなど)にバイナリ・データを渡す前にスキャンするアンチマルウェア・ソリューション機能の提供など | |
デバイス・ロックダウン | Windows 8.1 RT、8.1 Pro、8.1 Enterpriseの新機能である「Assigned Access Mode(旧KIOSKモード)」では、ただ1つのWindowsストア・アプリしか実行できないように制限できる。子供向けや一般の顧客向け端末として解放するような場合に利用できる |
【Windows 8.1 Enterprise のインストール】
先に作成した仮想マシン上に Windows 8.1 Enterprise の ISOファイルを DVDドライブとしてマウントして、インストールを開始します。
日本語環境を確認して、「次へ」進みます。 「今すぐインストール」をクリックします。 セットアップが始まります。 ライセンス条項に同意して、「次へ」進みます。 新規インストールなので、「カスタム:Windows のみをインストールする」をクリックします。 インストールドライブを選択して、「次へ」進みます。 インストールが始まります。 パーソナル設定において、PC名を入力して、「次へ」進みます。 設定において、「簡単設定を使う」をクリックします。 セットアップが続きます... Microsoft アカウントサイインにおいて、Microsoft アカウントとパスワードを入力して、「次へ」進みます。 コードの受け取り方法を確認して、「次へ」進みます。 メールが送られてくるので”コード”を確認て、インストール画面に戻ります。 受け取ったコードを入力して、「次へ」進みます。 「SkyDriveはクラウドストレージです」の画面を確認して、「次へ」進みます。 インストールは続きます... しばらくすると、「こんにちは」が表示され... 「PCをセットアップしています」が表示され... 「アプリをインストールしています」... 「最後の処理をしいてます」... 「さあはじめましょう」が表示され... 「スタート」画面が開きます。 続いて、プロダクトキーを入力して、ライセンス認証を行います。
(コントロールパネルの「システム」からプロダクトキーの更新ができます。) コントロールパネルの「システム」からライセンス認証の状態を確認できます。 以上で、Windows 8.1 Enterprise のクリーン・インストールが完了です。
当初MSDNなどからのダウンロード可能にはしないと表明さけていましたが、技術者の強い批判を背景に、9月9日より MSDNサブスクライバーダウンロードを通じて、次期クラウアントOSである Windows 8.1 の RTM版(製品版)がダウンロードできるようになりました。
そこで、早速、RTM版のインストールについて、企業向けのEnterprise版において確認したいと思います。
今回は、流れを簡単に確認する意味で、先にHyper-V上にインストールした Windows 8 をアップグレードする流れを核にいしてみたいと思います。
なお、Windows 8.1 の主要な改善点は、以下の通りです。
【Windows 8.1 Enterprise のアップグレード】
先に仮想マシン上に構成した Windows 8 に、ダウンロードした ISOファイルを DVDドライブとしてマウントして、アップグレードを開始します。
まずは、「更新プログラムをダウンロードしてインストールする」を選択して、「次へ」進みます。 ライセンス条項に同意して、「同意します」ボタンをクリックします。 引き継ぐ項目として、「Windowsの設定、個人用ファイル、アプリを引き継ぐ」を選択して、「次へ」進みます。 「インストール」ボタンをクリックして、Windows 8 のアップグレードを開始します。 Windows 8.1 のインストール中... 必要に応じて、再起動されます。 インストールは続きます... PC設定を適用しています... システムを更新しています... その他の処理をしています... 「簡単設定を使う」ボタンをクリックして、インストールを続けます。
【アップグレード後のログイン】
Windows 8.1 へのアップグレードが終わり、続いて最初のログインを行います。 自分のアカウントでログインします。 PCのセットアップに入りました。 続いて、アプリのインストールに入りました。 最後の処理です... アプリを準備しています。 あともう少し? ようやくログインできました。 ちなみに、Windows 8.1 でスタート画面に戻るためのアイコンがタスクバー上に追加されています。(左下) なお、別途、ライセンス認証が必要になった場合は、「PC設定の変更」から行います。
仮想マシンでの Windows 8.1 へのアップグレードは、インストールしていたアプリの多さのせいか、結構な時間を要しましたが、なんとか新しい OSに更新することができました。
ちなみに、自身が持っている Surface Pro も Windows 8.1 に更新したのですが、こちらは比較的短い時間でアップグレードすることができました。
そこで、早速、RTM版のインストールについて、企業向けのEnterprise版において確認したいと思います。
今回は、流れを簡単に確認する意味で、先にHyper-V上にインストールした Windows 8 をアップグレードする流れを核にいしてみたいと思います。
なお、Windows 8.1 の主要な改善点は、以下の通りです。
機能 | 概要 | |
---|---|---|
■モダンUI | ||
可変サイズのスナップ・ビュー | ウィンドウの分割の自由度が向上し、従来のような固定サイズではなく、自由にサイズが変更可能になった。1台のモニタに最大4つのアプリを表示させることが可能。Windows 8のようなメインのウィンドウとスナップするウィンドウという関係はなくなり、すべてのアプリが対等に機能する | |
ブート直後のデスクトップ画面 | ブートしてサインイン後、スタート画面を介さず、すぐにデスクトップ画面を表示させることが可能 | |
キーボードやマウスでの操作サポート | デスクトップ画面やスタート画面をキーボードやマウスで操作しやすくなった | |
スタート画面制御 | スタート画面のレイアウト(アプリ・タイルの配置)を制御し、特定のアプリへ常に素早くアクセスできるようにする機能。ユーザーによるカスタマイズを禁止できる。Enterpriseエディションでのみ利用可能な機能 | |
Windowsストア・アプリの強化 | Windowsストア・アプリの機能が強化された(追加されたAPIだけでも650以上ある) | |
■BYODサポート関連 | ||
社内ネットワークへの参加 | Windows 8.1を社内のデバイス管理サービスに登録することにより、接続を許可したり、拒否したりできる(「Workplace Join」と呼ばれる機能)。このサービスに登録するWindows 8.1はドメインに参加していなくてもよい(Windows RTやWindows無印エディションでも利用可能) | |
ワーク・フォルダ・サポート | 個人が所有するWindows 8.1デバイス上に格納したファイルと、職場のファイル・サーバ(Windows Server 2012 R2)の内容を自動的に同期させる機能。SkyDriveのような外部ソリューションを使うことなく、社内リソースを安全に、アクセス制御などを行いながら共有できる | |
Open MDM(Open Mobile Device Management)対応 | Windows 8.1にはOMA-DM(Open Mobile Alliance Device Management)機能が組み込まれているので、OMA-DMのAPIに対応した管理ツールを使って、個人が所有するWindows 8.1端末を職場(ワークプレース)のネットワークに接続させるかどうか制御できる | |
WebアプリケーションProxy | これはWindows Server 2012 R2のリモート・アクセスの新機能。これとWindows 8.1を組み合わせることにより、社内へのアクセスを制御できる | |
NFC/Wi-Fi Directプリント | NFCプリンタに“かざす”だけですぐにプリントしたり、Wi-Fi Directプリントで出力したりできる | |
Miracast無線ディスプレイ | ディスプレイ信号を無線で送信するMiracast技術にネイティブ対応 | |
■モバイル技術関連 | ||
VPN | WindowsやWindows RTデバイスにおけるさまざまなVPN技術に対応 | |
VPN自動トリガのサポート | アプリケーションなどで、ワンクリックでVPN接続を自動的に起動する機能をサポート | |
モバイル・ブロードバンド対応 | 組み込みのモバイル・ブロードバンド機能のサポート | |
Windows To Goサポート | Windows To Go環境でもWindowsストアへアクセスしたり、Windowsストア・アプリが利用可能になる。Enterpriseエディションでのみ利用可能 | |
ブロードバンド・テザリング・サポート | Windows 8.1でのテザリング・サポート | |
SkyDrive統合 | SkyDriveへのアクセス機能がOSに統合され、すべてのアプリケーションでSkyDriveへ保存/アクセスすることが可能になる | |
VDI(Virtual Desktop Infrastructure) | デスクトップ環境を仮想化する技術。3DグラフィックスやUSB周辺機器などが利用可能。Enterpriseエディションでのみ利用可能 | |
■セキュリティ機能の拡張 | ||
リモート・ビジネス・データ削除 | 企業に属する(暗号化された)データを、リモートから削除する機能。ある企業のユーザーが退社した場合など、そのユーザーに関連付けられているデータをリモートから削除できる。ただしこのためには、サーバ側とクライアント側の両方のアプリケーションが対応する必要がある(例:Exchange Server+Mailなど)。クライアント側では単にアクセスできなくなるようにするか、完全に消去するかを設定できる | |
生体認証の改善 | すべてのエディションのすべての認証機構(Windowsのサインイン、リモート・アクセス、ユーザー・アカウント制御ほか)で、エンド・トゥ・エンドの生体認証機能をサポート | |
より広範囲なデバイス暗号化サポート | Windows RTやWindows Phone 8のようなデバイス暗号化が全エディションで利用可能になる。出荷時からの暗号化や、(EnterpriseおよびProでは)BitLockerによる暗号化をサポート。コンシューマ向けデバイスはMicrosoftアカウントを使って暗号化 | |
改善されたInternet Explorer 11 | Internet Explorer 11ではより高速なページ・ロードや(Windowsストア・アプリ画面における)デュアル・ウィンドウ(左右分割)表示サポート、お気に入りやタブ、設定などの複数のWindows 8.1 PC間での同期をサポート。拡張機能(ActiveXなど)にバイナリ・データを渡す前にスキャンするアンチマルウェア・ソリューション機能の提供など | |
デバイス・ロックダウン | Windows 8.1 RT、8.1 Pro、8.1 Enterpriseの新機能である「Assigned Access Mode(旧KIOSKモード)」では、ただ1つのWindowsストア・アプリしか実行できないように制限できる。子供向けや一般の顧客向け端末として解放するような場合に利用できる |
【Windows 8.1 Enterprise のアップグレード】
先に仮想マシン上に構成した Windows 8 に、ダウンロードした ISOファイルを DVDドライブとしてマウントして、アップグレードを開始します。
まずは、「更新プログラムをダウンロードしてインストールする」を選択して、「次へ」進みます。 ライセンス条項に同意して、「同意します」ボタンをクリックします。 引き継ぐ項目として、「Windowsの設定、個人用ファイル、アプリを引き継ぐ」を選択して、「次へ」進みます。 「インストール」ボタンをクリックして、Windows 8 のアップグレードを開始します。 Windows 8.1 のインストール中... 必要に応じて、再起動されます。 インストールは続きます... PC設定を適用しています... システムを更新しています... その他の処理をしています... 「簡単設定を使う」ボタンをクリックして、インストールを続けます。
【アップグレード後のログイン】
Windows 8.1 へのアップグレードが終わり、続いて最初のログインを行います。 自分のアカウントでログインします。 PCのセットアップに入りました。 続いて、アプリのインストールに入りました。 最後の処理です... アプリを準備しています。 あともう少し? ようやくログインできました。 ちなみに、Windows 8.1 でスタート画面に戻るためのアイコンがタスクバー上に追加されています。(左下) なお、別途、ライセンス認証が必要になった場合は、「PC設定の変更」から行います。
仮想マシンでの Windows 8.1 へのアップグレードは、インストールしていたアプリの多さのせいか、結構な時間を要しましたが、なんとか新しい OSに更新することができました。
ちなみに、自身が持っている Surface Pro も Windows 8.1 に更新したのですが、こちらは比較的短い時間でアップグレードすることができました。
8月16日より MSDNサブスクライバーダウンロードを通じて、次期クラウアントOSである Windows 8 の RTM版(製品版)がダウンロードできるようになりました。
そこで、早速、RTM版のインストールについて、今回は、企業向けのEnterprise版において確認したいと思います。
なお、Windows 8 の製品エディションの構成は、以下のページで確認しましょう。
(Enterpriseが最もできることが多いです。(ドメイン参加など...))
⇒「Windows 8 の製品エディション構成」(@ITより)
それでは、Enterprise版のインストールの流れの確認ということで、仮想マシン上(Hyper-V上)にインストールしてみたいと思います。
【Windows 8 Enterprise のインストール】
仮想マシンを新たに作成した上で、ダウンロードした ISOファイルを DVDドライブとしてマウントして、インストールを開始します。
インストールの言語などを確認して、「次へ」進みます。 「いますぐインストール」をクリックします。 ライセンス条項に同意して、「次へ」進みます。 インストールの種類を選択します。(ここでは、新規インストールのために、「Windows のみをインストールする」を選択します。) インストール場所を選択して、「次へ」進みます。 インストール中... 準備中... 「パーソナル設定」において、既定となる色の設定、および、PC名を入力して、「次へ」進みます。 ここでは、まずは「簡単設定を使う」をクリックしてみます。(Microsoftアカウントでのログオンになります。) Microsoftアカウントで使っているメールアドレスを入力して、「次へ」進みます。 Microsoftアカウント確認中... Microsoftアカウントのパスワードを入力して、「次へ」進みます。 セキュリティ情報において、電話番号(ハイフンなしで)を入力して、「次へ」進みます。 電話番号の確認のメールが飛んできますので、該当リンクをクリックします。 表示される電話番号確認ページの「OK」をクリックします。
(これで該当電話番号が承認されます。) 同じく、端末の確認のメールが飛んできますので、該当リンクをクリックします。 表示される端末確認ページの「OK」をクリックします。
(これで該当端末が承認されます。) Windows 8 Enterprise のインストールが完了しました。
【リモート接続の許可】
続いて、該当端末(Windows 8 Enterprise)をリモート接続できるように、許可設定をしておきます。
チャームの「設定」から、「コントロールパネル」を選択して、「システム」を起動し、「リモート設定」を行います。
【ドメインへの参加】
続いて、該当端末(Windows 8 Enterprise)を、Active Directory ドメインへ参加させます。
(ドメイン参加できるのは、Windows 8 Pro と Enterprise のみになります。)
同じく、コントロールパネルから「システム」を起動し、「設定の変更」をクリックして、システムプロパティの「コンピューター名」において「変更」ボタンをクリックして、参加するドメイン名(フルネームを入力します(NetBIOS名ではありません))を入力し「OK」します。
【プロダクトキーの設定】
続いて、プロダクトキーの設定・承認を行います。
Windows 8 Enterprise では、KMS(Key Management Service)によるプロダクトキーの認証が基本となるので、KMSが無い場合は、次のように手動で行う必要があります。
まずは、ローカルアカウントの Administrator のパスワードを設定して、有効にします。
プロダクトキーの設定・承認のためのコマンドを実行するには、”管理者特権”が必要になり、これはローカルの Administrator が担っています。
有効にしたローカル Administrator でロクオンし直します。
ローカル Administrator において、コマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
以上で、Windows 8 Enterprise の新規インストールはおしまいです。
そこで、早速、RTM版のインストールについて、今回は、企業向けのEnterprise版において確認したいと思います。
なお、Windows 8 の製品エディションの構成は、以下のページで確認しましょう。
(Enterpriseが最もできることが多いです。(ドメイン参加など...))
⇒「Windows 8 の製品エディション構成」(@ITより)
それでは、Enterprise版のインストールの流れの確認ということで、仮想マシン上(Hyper-V上)にインストールしてみたいと思います。
【Windows 8 Enterprise のインストール】
仮想マシンを新たに作成した上で、ダウンロードした ISOファイルを DVDドライブとしてマウントして、インストールを開始します。
インストールの言語などを確認して、「次へ」進みます。 「いますぐインストール」をクリックします。 ライセンス条項に同意して、「次へ」進みます。 インストールの種類を選択します。(ここでは、新規インストールのために、「Windows のみをインストールする」を選択します。) インストール場所を選択して、「次へ」進みます。 インストール中... 準備中... 「パーソナル設定」において、既定となる色の設定、および、PC名を入力して、「次へ」進みます。 ここでは、まずは「簡単設定を使う」をクリックしてみます。(Microsoftアカウントでのログオンになります。) Microsoftアカウントで使っているメールアドレスを入力して、「次へ」進みます。 Microsoftアカウント確認中... Microsoftアカウントのパスワードを入力して、「次へ」進みます。 セキュリティ情報において、電話番号(ハイフンなしで)を入力して、「次へ」進みます。 電話番号の確認のメールが飛んできますので、該当リンクをクリックします。 表示される電話番号確認ページの「OK」をクリックします。
(これで該当電話番号が承認されます。) 同じく、端末の確認のメールが飛んできますので、該当リンクをクリックします。 表示される端末確認ページの「OK」をクリックします。
(これで該当端末が承認されます。) Windows 8 Enterprise のインストールが完了しました。
【リモート接続の許可】
続いて、該当端末(Windows 8 Enterprise)をリモート接続できるように、許可設定をしておきます。
チャームの「設定」から、「コントロールパネル」を選択して、「システム」を起動し、「リモート設定」を行います。
【ドメインへの参加】
続いて、該当端末(Windows 8 Enterprise)を、Active Directory ドメインへ参加させます。
(ドメイン参加できるのは、Windows 8 Pro と Enterprise のみになります。)
同じく、コントロールパネルから「システム」を起動し、「設定の変更」をクリックして、システムプロパティの「コンピューター名」において「変更」ボタンをクリックして、参加するドメイン名(フルネームを入力します(NetBIOS名ではありません))を入力し「OK」します。
【プロダクトキーの設定】
続いて、プロダクトキーの設定・承認を行います。
Windows 8 Enterprise では、KMS(Key Management Service)によるプロダクトキーの認証が基本となるので、KMSが無い場合は、次のように手動で行う必要があります。
まずは、ローカルアカウントの Administrator のパスワードを設定して、有効にします。
プロダクトキーの設定・承認のためのコマンドを実行するには、”管理者特権”が必要になり、これはローカルの Administrator が担っています。
有効にしたローカル Administrator でロクオンし直します。
ローカル Administrator において、コマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
ライセンス認証になりました。
slmgr -ipk <プロダクトキー>
以上で、Windows 8 Enterprise の新規インストールはおしまいです。